日本語AI Overviewsの引用元、57%は同じ検索結果の上位10位から来ていた — 1,194クエリ×6回の実測

目次
この記事の結論:日本語AIOの引用は、まだ「順位」でかなり説明できる
英語圏では「AI Overviewsの引用元はオーガニック順位から離れてきた」という報告が続いています。では日本語ではどうなのか。私が12業種1,194クエリを3日間×2回、のべ7,164回取得して突き合わせた結果、見えてきた要点は次の5つです。
- 引用の57%は同じ検索結果の上位10位から来ている — AI Overviewsが引用したURLのうち57.3%は、同じレスポンスのオーガニック上位10位に入っていました。ドメイン単位ならmicro 71.3%(macro 75.2%)。上位10位を1つも引用しないAIOは全体の2.2%しかありません
- 順位が高いほど引用されやすい — 1位のページは63.8%、3位は44.0%、9位は22.9%の確率で引用されます。引用された上位10位URLのうち、上位3位が48.1%を占めます
- 質問形にすると重複率は49%まで下がる — キーワード検索の68.4%に対し、同じ意図を質問形に変換したクエリでは49.0%。引用数は増え、増えた分の多くは上位10位の外から来ています
- 業種で45〜76%、意図では「おすすめ」が最低 — 家電が45.4%で最も低く、転職が75.6%で最も高い。検索意図別では「おすすめ・人気」が52.5%で最低、「比較・違い・選び方」が66.5%で最高でした
- 英語圏の37.9%より約1.5倍高い。「4倍」は定義違いの比較 — 定義を揃えられるAhrefsの2026年3月調査(37.9%)と比べると約1.5倍です。BrightEdgeの16.7%は分子・分母が非公開なので、並べて比較できません
以下では、何を数えたかの定義から順に見ていきます。
1. 何を数えたのか:「重複率」の定義
率直に言って、英語圏の数字を集めていて一番驚いたのは、調査ごとに定義がばらばらだったことです。同じ「上位10位との重複率」という言葉で、12%から99%まで開きがあります。なので数字を出す前に、この記事が何を数えたかを先に固定しておきます。
分子は、AI Overviewsが引用しているURLのうち、同じ検索結果ページのオーガニック上位10位に含まれているもの。分母は、AI Overviewsが引用しているURLすべてです。AIO 1件に同じURLが2回出てきた場合は1件と数えます。
URLの照合は、ホスト名を小文字化し、www.を外し、utm系やgclidなどの計測パラメータ、フラグメント、末尾スラッシュを取り除いてから行いました。
microとmacro、2つの平均
平均の取り方を2通り出します。
- micro — 全AIOの引用を1つのプールにまとめて、その中で上位10位に入っている割合。引用数の多いAIOの影響が大きくなります
- macro — AIOごとに重複率を出して、その単純平均。1つ1つの検索結果を等しく扱います
本文の主数値「57.3%」はmicroです。macroは62.8%で、こちらは「典型的なAIO 1件を見たときの重複率」に近い数字です。
同じレスポンスの中で照合している
この調査で一番こだわった点がここです。AIOの引用とオーガニック順位を、同じ1回のレスポンスの中で突き合わせています。別の時刻に取った順位データと照合しているわけではないので、順位変動や取得タイミングのずれによる過小評価は起きていません。海外調査の一部は順位データを別に持っており、その分だけ低く出る余地があります。
調査の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象クエリ | 12業種×50キーワード(重複除去後594件)と、各キーワードを質問形に変換した600件。合計1,194件 |
| 取得回数 | 1クエリあたり2回×3日(2026年9月11日〜13日、各日10時開始)。のべ7,164回 |
| 取得条件 | Google検索、日本、日本語、デスクトップ、オーガニック上位10件、AI Overviewsの非同期読み込みあり |
| AIOの出現 | 7,164回のうち6,431回(89.8%) |
| 引用の総数 | 39,292件。うちGoogleショッピングの商品カードへのリンク2,101件を除いた37,191件を主集計にした |
12業種は、金融、不動産、自動車、家電、美容、医療、法律、教育、転職、飲食、旅行、BtoB SaaSです。検索意図は「おすすめ・人気」「ランキング」「比較・違い・選び方」「費用・料金・相場」「口コミ・評判」「メリット・デメリット」の6分類に整理しました。
質問形のクエリは、「クレジットカード おすすめ」を「クレジットカードを選ぶときのおすすめは?」のように、定型テンプレートで機械的に変換したものです。人が自然に打つ文そのものではないので、この記事では「検索意図を質問形に変換したクエリ」と呼びます。
参考・引用: Do AI Overview citations come from the top 10? Every study, reconciled - HZ AI Features and Your Website - Google Search Central
2. 全体の重複率:引用の57%は上位10位から
定義を押さえたところで、本題の数字です。
| 指標 | URL単位 | ドメイン単位 |
|---|---|---|
| 重複率(micro) | 57.3% | 71.3% |
| 重複率(macro) | 62.8% | 75.2% |
| 上位10位を1つ以上引用しているAIOの割合 | 97.8% | 99.4% |
私が最初にこの表を見たとき、URL単位よりドメイン単位の伸び方に目が行きました。
引用が1件以上あるAIO 1件あたりの引用は平均5.9件で、そのうち上位10位に入っていないURLは平均2.5件でした(AIOが出現した6,431件全体で割ると5.8件です)。典型的なAIOは「上位10位から3〜4件、圏外から2〜3件」を引いている格好です。
ドメイン単位に切り替えると、microどうしの比較で57.3%から71.3%へ14ポイント上がります。同じサイトの、上位10位に入っていない別URLが引用されているケースがそれだけあるということです。データを見ると、上位に入っているサイトの関連記事や下層ページが拾われているパターンが目立ちました。
もう1つ見逃さないでほしいのが「上位10位を1つも引用していないAIOは2.2%」という数字です。日本語のAIOは、ほぼ例外なく検索結果の1ページ目を素材にしています。
参考・引用: Update: 38% of AI Overview Citations Pull From The Top 10 - Ahrefs Google AI Overview Citations From Top-Ranking Pages Drop Sharply - Search Engine Journal
3. 順位別の引用確率:1位は64%、9位は23%
上位10位に入っているページが、そのAIOに引用される確率を順位別に出しました。

| オーガニック順位 | 引用される確率 |
|---|---|
| 1位 | 63.8% |
| 2位 | 55.8% |
| 3位 | 44.0% |
| 4位 | 39.7% |
| 5位 | 33.7% |
| 6位 | 29.4% |
| 7位 | 28.6% |
| 8位 | 25.2% |
| 9位 | 22.9% |
きれいに順位どおりです。1位と9位で3倍近い差があります。引用された上位10位URLのうち、上位3位が占める割合は48.1%でした。
なぜ10位がないのか
上位10件で取得すると、AIOや動画枠が1つ分の枠を使うため、オーガニックは9件になることが大半です。7,164回のうち9件が5,714回、10件は638回でした。10位は24件しか観測できなかったので表から外しています。この記事の「上位10位」は、実質的には「表示された上位9〜10件」だと思ってください。
順位が「必要条件」であって「十分条件」ではない理由
1位でも引用される確率は63.8%です。裏を返せば、1位のページの36%は引用されていません。順位は引用の土台にはなりますが、順位だけでは引用を説明しきれない。自社ページがどのクエリで引用され、どのクエリで順位があるのに引用されていないかは、LinkSurgeのAI Overview分析のようなツールでキーワード単位に見ていくのが現実的です。
参考・引用: The Overlap Between AI Overviews and Organic Rankings - seoClarity
4. 質問形にすると重複率は49%まで下がる
ここからが、私がこの調査で一番面白いと思った部分です。
| クエリの種類 | URL重複率(micro) | URL重複率(macro) | ドメイン重複率(micro) | AIOあたり引用数 |
|---|---|---|---|---|
| キーワード(594件) | 68.4% | 69.5% | 78.4% | 4.9件 |
| 質問形(600件) | 49.0% | 55.8% | 65.6% | 7.0件 |
同じ意図のクエリでも、質問形にすると重複率が19ポイント下がります。質問形のAIOは引用数が多く、キーワードの4.9件に対して7.0件。増えた分の多くが上位10位の外から来ています。
これはクエリファンアウト、つまりAIが1つの質問を複数のサブクエリに分解して裏で検索する仕組みと整合する動きです。長い質問ほど分解のしがいがあるので、元のクエリの上位10位とは別のページが混ざる。同じ現象は英語圏でも観測されていて、Ahrefsは2026年3月の更新で、重複率低下の背景にファンアウトの影響を挙げています。
質問形で引用元が広がるなら、対策も「1キーワードで1位」から「関連する問いを網羅する」方向に寄せる必要があります。クエリファンアウトの仕組みと対策の全体像は「クエリファンアウトとは?初心者向け解説」でまとめています。
なお、質問形でYouTubeの引用シェアが2倍になるなど、引用元の顔ぶれ自体も変わります。こちらはシリーズの続編で扱います。
参考・引用: What is Query Fan-Out? Understanding the Hidden Queries Driving AI Search - Ahrefs Update: 38% of AI Overview Citations Pull From The Top 10 - Ahrefs
5. 分布:二極化はしていない
「AIOは上位10位をそのまま引くか、まったく引かないかのどちらかだ」という見方もあります。そこでAIOごとの重複率の分布を確認しました。

| AIOごとのURL重複率 | キーワード(件) | 質問形(件) |
|---|---|---|
| 0〜10% | 75 | 105 |
| 10〜20% | 42 | 200 |
| 20〜30% | 70 | 258 |
| 30〜40% | 203 | 395 |
| 40〜50% | 424 | 541 |
| 50〜60% | 302 | 307 |
| 60〜70% | 462 | 309 |
| 70〜80% | 651 | 393 |
| 80〜90% | 238 | 142 |
| 90〜100% | 747 | 398 |
キーワード検索は右に寄っていて、引用の9割以上が上位10位から来ているAIOが全体の23%あります。質問形は40〜50%を山にしたなだらかな分布です。二極化というより「全体的に半分くらい」と読むのが正確です。
つまり「上位10位に入っていれば安泰」でも「順位は関係ない」でもなく、上位10位が引用の母集団の半分から3分の2を占めつつ、残りは別のところから補われている。そういう構造です。

LinkSurge
linksurge.jp
SEO・AIO・GEO統合分析プラットフォーム。AI Overviews分析、SEO順位計測、GEO引用最適化など、生成AI時代のブランド露出を最大化するための分析ツールを提供しています。
6. 業種・意図別:家電45%、転職76%
業種で見ると、重複率は45%から76%まで開きます。URL単位・microの数値です。
| 業種 | キーワード | 質問形 |
|---|---|---|
| 転職 | 75.6% | 66.7% |
| 教育 | 74.4% | 59.2% |
| 金融 | 72.7% | 54.5% |
| BtoB SaaS | 71.9% | 41.6% |
| 飲食 | 70.0% | 47.0% |
| 法律 | 69.1% | 63.8% |
| 旅行 | 68.7% | 54.5% |
| 医療 | 68.7% | 54.3% |
| 自動車 | 67.1% | 38.9% |
| 不動産 | 67.0% | 48.1% |
| 美容 | 64.2% | 49.3% |
| 家電 | 45.4% | 26.0% |
家電だけが極端に低く、質問形では26%まで落ちます。家電のAIOは家電量販店の商品ページや動画を引く割合が高く、それらは上位10位のオーガニックとずれやすい、というのが背景です。業種別の引用元の顔ぶれはシリーズの続編で扱います。
検索意図では「おすすめ」が最も低い
| 検索意図 | URL重複率(micro) | AIOあたり引用数 |
|---|---|---|
| 比較・違い・選び方 | 66.5% | 6.2件 |
| 口コミ・評判 | 65.7% | 5.3件 |
| ランキング | 60.2% | 5.4件 |
| メリット・デメリット | 58.5% | 6.9件 |
| 費用・料金・相場 | 56.3% | 6.5件 |
| おすすめ・人気 | 52.5% | 5.8件 |
「おすすめ・人気」が52.5%で最も低くなりました。おすすめ系のクエリは上位10位が比較記事で埋まっている一方、AIOは公式サイトや動画も混ぜて答えるため、と私は見ています。逆に「比較・違い・選び方」「口コミ・評判」は上位の比較記事やレビューがそのまま素材になりやすく、66%前後に達しています。
7. 3日間の安定性:比率は動かない、URLは動く
同じクエリを3日間、各日2回取得したので、日ごとの揺れも見ておきます。
| 取得日 | URL重複率(micro) | URL重複率(macro) | AIOあたり引用数 |
|---|---|---|---|
| 9月11日(金) | 58.2% | 63.4% | 5.7件 |
| 9月12日(土) | 57.1% | 62.7% | 6.0件 |
| 9月13日(日) | 56.6% | 62.4% | 6.0件 |
同じ日の1回目と2回目の取得を分けて集計しても、URL重複率(micro)の差は0.4〜1.6ポイントでした(9月11日 57.9%と58.4%、12日 57.3%と56.9%、13日 57.4%と55.8%)。「上位10位からどれくらい引くか」という比率は、少なくともこの3日間ではほぼ動いていません。私が意外だったのは、週末をまたいでもここまで動かなかったことです。
ただし、AIOが引用するURLそのものは別です。同じクエリの引用URLを日をまたいで比べると、およそ半分が入れ替わっていました。比率は安定しているのに中身は動く。この「引用の安定性」はシリーズの続編で詳しく扱います。ChatGPT側では引用元が4日で86%動いた事例もあり、「ChatGPTの引用元は4日で86%動く」で整理しています。
なお、3日間のうち2日が週末です。日別の数字がほぼ同じだったので結論には影響しないと考えていますが、平日のみのデータではない点は明記しておきます。
8. 英語圏との比較:37.9%の約1.5倍。ただし定義に注意
この1年、英語圏では上位10位との重複率が下がったという報告が相次ぎました。ただし冒頭で触れたとおり、調査ごとに定義が違います。数字を横に並べる前に、定義を揃えます。
| 調査 | 数値 | 数える単位 | 分母 | 今回と比較できるか |
|---|---|---|---|---|
| Ahrefs(2026年3月) | 37.9% | URL | 全引用、上位10位 | できる(今回のmicroと同じ定義) |
| seoClarity(2025年10月) | 90% | AIO | 上位10位を1つ以上引くAIOの割合 | できる(今回は97.8%) |
| seoClarity(2025年10月) | 56% | URL | 全引用、上位20位 | 分母が上位20位なので直接は比較できない |
| Ahrefs(2025年7月) | 76.1% | URL | 表示上の上位3引用のみ、上位10位 | 分母が違う |
定義が揃うAhrefsの37.9%と比べると、日本語の57.3%は約1.5倍です。「上位10位を1つ以上引くAIOの割合」でも、seoClarityの90%に対して日本語は97.8%です。
「日本は英語圏の4倍」のような比較を見かけることがありますが、それはBrightEdgeが2025年9月に公表した16.7%との比較です。この数字は分子と分母が公開されていないため、この表には入れていません。並べること自体に無理があります。
差が出る理由として考えていること
- 同一レスポンス内での照合 — 今回はAIOと順位を同じ1回の取得で突き合わせているので、順位変動によるずれがありません。海外調査の一部は順位データを別に持っていて、その分低く出ます
- クエリファンアウトの効き方 — 英語圏の方が先行してAIOの仕組みが変わっている可能性があります。今回のデータでも、質問形では49%まで下がっていて、方向は同じです
- 日本語ウェブの構造 — 比較記事や公式サイトが上位を占める業種が多く、AIOが引用したい情報が上位10位に集まりやすい、という仮説です。これは今回のデータだけでは検証できません
参考・引用: Update: 38% of AI Overview Citations Pull From The Top 10 - Ahrefs 76% of AI Overview Citations Pull From the Top 10 - Ahrefs The Overlap Between AI Overviews and Organic Rankings - seoClarity Do AI Overview citations come from the top 10? Every study, reconciled - HZ Rank Overlap After 16 Months of AIO - BrightEdge Google AI Overview Citations From Top-Ranking Pages Drop Sharply - Search Engine Journal
9. 実務にどう使うか
ここまでの内容を、明日からの判断に落とし込みます。
上位10位、できれば上位3位に入ることは、日本語のAIOに引用されるための最も確実な条件です。 1位のページは64%、3位でも44%の確率で引用されます。オーガニックの順位を捨ててAIO対策だけをする、という選択肢は今の日本語検索にはありません。
ただし引用の4割は上位10位の外から来ています。 ドメイン単位の重複率が71.3%(macro 75.2%)まで上がることから、その一部は「上位に入っているサイトの別ページ」です。上位を取れているサイトは、同じテーマの関連ページや下層ページを充実させると、引用の面を広げられます。
質問形の検索は別のゲームです。 重複率は49%で、半分は順位の外から来ています。ユーザーが文章で検索する場面が増えるほど、順位だけでは引用を説明できなくなります。関連する問いをどれだけ拾えているかを、見出し単位で点検しておきましょう。
計測は「順位」と「引用」を分けて持つ。 順位があるのに引用されないクエリ、順位がないのに引用されているクエリ。この2つを分けて見ないと、何を直せばいいかが決まりません。Search Consoleの順位データに、LinkSurgeのAI Overview分析のようなAIO側の引用データを重ねると、その差分が見えます。
引用される位置がページのどこかという観点は、同じ自社一次調査シリーズの「AI検索は記事のどこを引用するのか」で扱っています。
10. 注意点と限界
この調査の数字を使うときに、押さえておいてほしい制約です。
- 取得は上位10件なので、上位10位に入っていない引用が「11〜100位」なのか「圏外」なのかは分かりません
- 3日間のうち2日が週末です。日別の数字はほぼ同じでしたが、平日のみのデータではありません
- デスクトップ、日本、日本語の1条件のみです。モバイルでは順位もAIOも変わります
- AIOの中に出るGoogleショッピングの商品カードへのリンク(全引用の5.3%)は、外部サイトではなく定義上オーガニック上位10位に現れないため、主集計から外しました。含めるとURL重複率はmicro 54.2%、macro 59.9%になります
- 質問形クエリのうち32件は、生成時の定型句が末尾に付いています。この32件を外すとURL重複率はmicro 58.2%、macro 63.4%で、結論は変わりません
- AIOが表示されたのに引用が0件だった観測が154件ありました。これらは重複率の分母に入っていません
- 取得時の一時的なエラーは再取得で補完しており、最終的な欠損はありません
メソドロジー
再現に必要な情報をまとめます。
- 取得: 商用のSERP取得APIで、Google検索(日本、日本語、デスクトップ、オーガニック上位10件、AI Overviewsの非同期読み込みあり)を1リクエスト1クエリで取得
- 期間: 2026年9月11日〜13日の3日間、各日10時開始、1クエリ2回
- 引用の抽出: AI Overviewsの直下の参照と、各要素の参照の両方から取得し、URL正規化後に重複を除去
- URL正規化: 小文字化、www除去、utm系とgclidなどの計測パラメータ除去、フラグメント除去、末尾スラッシュ除去
- ドメイン統合: YouTubeのサブドメイン(m.、jp.など)はyoutube.comに統合。Ameblo、はてなブログ、noteも同様
- 実費: 7,517リクエストで22.34ドル
クエリ一覧、業種マップ、意図の統合ルール、集計CSVは、シリーズの記事が出揃うタイミングでデータセットとして公開する予定です。
よくある質問(FAQ)
重複率が高いなら、AIO対策は不要ということですか?
順位対策がそのままAIO対策の土台になる、という意味です。ただし1位でも引用される確率は63.8%で、36%は引用されていません。順位は必要条件であって十分条件ではなく、引用されるかどうかは順位とは別に計測する必要があります。
英語圏の数字とどちらが正しいのですか?
どちらも正しく、測っているものと市場が違います。定義を揃えられるAhrefsの2026年3月の数値(37.9%)と比べて、日本語の方が約1.5倍高い、という言い方が今のところ正確です。BrightEdgeの16.7%は定義が非公開のため比較に使えません。
質問形のクエリは実際の検索と同じですか?
違います。定型テンプレートで機械的に変換したもので、人が打つ文そのものではありません。「同じ意図を文章で聞いたときにどう変わるか」を統制して見るための設計で、ユーザーの実際の検索行動を代表する数値ではありません。
「上位10位」なのに表に9位までしかないのはなぜですか?
上位10件で取得すると、AI Overviewsや動画枠が1つ分の枠を使うため、オーガニックが9件になる検索結果が大半だからです。7,164回のうち9件が5,714回、10件は638回でした。10位は観測数が24件と少ないため表から外しています。
まとめ:順位を取り、その上で引用を別に測る
日本語のAI Overviewsは、引用の57%を同じ検索結果の上位10位から引いています。まず上位10位、できれば上位3位を取ること。これが引用の土台です。その上で、上位に入っているサイトの関連ページを厚くし、質問形の検索で問われる関連トピックを見出し単位で拾っていく。この順序が、今の日本語検索では理にかなっています。
順位だけでは引用の4割は説明できません。順位があるのに引用されないクエリを見つけて、そこを直すのが次の一手です。
LinkSurgeのAI Overview分析機能では、キーワードごとのAI Overviews出現状況と自社ページの引用状況をあわせて確認できます。
この調査は、ベンジー株式会社がSEO/GEOツール「LinkSurge」の開発の一環として実施しました。続く記事では、引用元ドメインのランキングと種別、キーワードと質問形の違い、引用の安定性、業種別の傾向を順に公開します。


