Search Consoleの最初の1時間 — 登録したら見る画面は3つだけ

目次
この記事の結論:最初の1時間は「登録」と「3つの画面」だけでいい
Search Console(サーチコンソール)は、Googleが無料で提供している「自分のサイトがGoogle検索でどう扱われているか」を確かめる道具です。メニューがたくさん並んでいて戸惑いますが、私が初めて担当する方に案内するときは、最初に見る画面を3つに絞っています。
- 最初の15分でサイトを登録する — 「プロパティ」(Search Consoleに登録するサイトの単位)を追加し、自分がサイトの持ち主だと証明する「所有権の確認」を済ませます。データが表示されるまでには数日かかります
- 画面1は検索パフォーマンス レポート — 検索結果に何回表示され、何回クリックされたか、どんな検索語で見つけられているかが分かります。まず「どのページ」「どの検索語」が多いかを眺めるだけで十分です
- 画面2はページ インデックス登録レポート — Googleがページを検索の対象として登録できたかどうかが分かります。すべてのページが登録されている必要はなく、大事なページが登録されているかを確かめます
- 画面3は URL 検査ツール — 1つのページについて、Googleに登録されているか、問題がないかを調べられます。公開したばかりのページの確認に使います
- 毎日開く必要はない — Googleは、毎日ログインする必要はなく、月に1回程度確認すればよいと案内しています。新しい問題はメールで届きます
以下では、登録の手順、3つの画面の見方、1時間の使い方、よくある失敗の順に見ていきます。
1. Search Consoleとは何か
Search Consoleは、Google検索での自分のサイトの見え方を確かめ、改善するためのGoogleの公式ツールです。料金はかかりません。
Googleの公式ガイドによると、Search Consoleでは主に次のことが分かります。
- Googleがサイトのページを見つけて、検索の対象として登録できているか
- 検索結果に何回表示され、何回クリックされたか
- サイトに技術的な問題やセキュリティの問題が起きていないか
ここで覚えておきたい用語が「インデックス」です。インデックスとは、Googleが集めたページを保管しておく巨大な索引のことで、ここに登録されたページだけが検索結果に表示される候補になります。検索の仕組みそのものは「検索エンジンはどう動くのか」で解説しています。
もう1つ大事な点があります。Search Consoleで見られるのは、自分が登録したサイトのデータだけです。競合サイトの数字は見られません。体温計にたとえると、自分の体温は正確に測れるけれど、隣の人の体温は測れない道具だと考えてください。
2. 最初の15分:プロパティを追加して所有権を確認する
最初にやることは、サイトの登録です。Search Consoleではサイトを「プロパティ」という単位で登録します。
ドメインとURLプレフィックス、どちらを選ぶのか
プロパティの選択プルダウンから「プロパティを追加」を選ぶと、2つの種類が表示されます。
| 種類 | 入力する例 | 対象になる範囲 | 所有権の確認方法 |
|---|---|---|---|
| ドメイン プロパティ | example.com | www. や m. などのサブドメイン、http と https をすべて含む | DNSレコードのみ |
| URL プレフィックス プロパティ | https://example.com/ | 入力したURLで始まるページだけ。http と https は別扱い | 複数の方法から選べる |
迷ったら、ドメイン プロパティをおすすめします。サイト全体をまとめて見られるからです。ただし、確認方法がDNSレコード(ドメインの設定情報)の編集に限られるため、ドメインを管理している人の協力が必要になることがあります。
DNSを触れない場合は、URL プレフィックス プロパティで始めて構いません。私がこれまで見てきた現場でも、まずURL プレフィックスで始めて、あとからドメイン プロパティを追加するケースは珍しくありません。
所有権の確認方法
所有権の確認とは、「このサイトの持ち主は自分です」とGoogleに証明する手続きです。主な方法は次のとおりです。
| 確認方法 | やること | ドメイン プロパティで使えるか |
|---|---|---|
| HTML ファイル | 指定されたファイルをサイトにアップロードする | × |
| HTML タグ | トップページの <head> にタグを追加する | × |
| Google アナリティクス | 設定済みのアナリティクスのコードを使う | × |
| Google タグ マネージャー | 設定済みのタグ マネージャーを使う | × |
| ドメイン名プロバイダ | DNSにTXTレコードなどを追加する | ○(唯一の方法) |
すでにGoogle アナリティクスやGoogle タグ マネージャーを入れているサイトなら、それを使うのが手軽です。
確認が済むと、データは数日後から表示されはじめます。ヘルプによると、データの収集はプロパティを追加した時点から始まっています。登録した当日に画面が空っぽでも、壊れているわけではありません。
参考・引用: ウェブサイト プロパティを追加する - Search Console ヘルプ サイトの所有権を確認する - Search Console ヘルプ
3. 画面1:検索パフォーマンス レポート
データがたまったら、最初に開くのが検索パフォーマンス レポートです。サイトがGoogle検索の結果にどれだけ表示され、どれだけクリックされたかが分かります。
上に並ぶ4つの数字は何か
グラフの上には4つの数字が並びます。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| クリック数 | 検索結果から自分のサイトがクリックされた回数 |
| 表示回数 | 検索結果に自分のサイトへのリンクが表示された回数 |
| CTR(クリック率) | クリック数を表示回数で割った割合 |
| 平均掲載順位 | 検索結果の中で、自分のサイトが平均して何番目に表示されたか |
ヘルプのページによっては、表示回数を「インプレッション数」と書いていることもあります。同じものを指しています。
この4つは似ているようで、まったく別の数字です。読み違えやすいポイントは「「順位」「表示回数」「クリック数」は別物」で詳しく解説しています。
最初に見る3つのタブ
グラフの下の表は、タブで切り替えられます。最初の1時間で見るのは次の3つで十分です。
- クエリ — どんな検索語(クエリ)で表示・クリックされたか。自分が想定していなかった検索語が見つかることがよくあります
- ページ — どのページが多く表示・クリックされているか。サイトの「稼ぎ頭」が分かります
- 日付 — 日ごとの推移。急に増えた日、減った日がないかを見ます
ほかに「国」「デバイス」「検索での見え方」のタブもあります。慣れてきたら、パソコンとスマートフォンで差がないかを「デバイス」で比べてみてください。
見ていて戸惑いやすい点
表の数字を全部足しても、グラフ上の合計と合わないことがあります。理由の1つは、プライバシー保護のために一部の検索語が表に出ない仕組みになっているからです。もう1つは、「ページ」のタブだけ数え方がページ単位に変わるためです。
また、日付はすべて太平洋時間で集計されます。日本時間とは16〜17時間ずれるので、日ごとの変化を見るときは1日ずれることを前提にしましょう。
Search Consoleで分かるのは自分のサイトのデータだけなので、同じキーワードで競合がどの位置にいるかは分かりません。そうした比較には、LinkSurgeのような外部の分析ツールを組み合わせる方法もあります。
参考・引用: 検索パフォーマンス レポート(検索結果) - Search Console ヘルプ 検索パフォーマンス レポート(検索結果): ディメンションとデータのグループ化 - Search Console ヘルプ
4. 画面2:ページ インデックス登録レポート
検索パフォーマンスの次は、ページ インデックス登録レポートです。Googleが、サイトのページを検索の対象として登録(インデックス登録)できたかどうかが分かります。
「登録済み」と「未登録」
レポートでは、ページが大きく2つに分かれて表示されます。
- 登録済み(緑):Googleに登録され、検索結果に表示される候補になっているページ
- 未登録(グレー):何らかの理由で登録されていないページ
ここで驚く方が多いのですが、未登録のページがあること自体は異常ではありません。ヘルプにも、サイトのすべてのURLがインデックスに登録されるわけではない、と書かれています。同じ内容の重複ページや、意図的に検索から外しているページは、未登録のままで問題ありません。
確かめるのは2つだけ
ヘルプが示している確認ポイントは、実質的に次の2つです。
- 重要なページはすべて「登録済み」になっているか
- 「未登録」のページは、正当な理由で未登録になっているか
未登録の理由は、レポートの下の表に並びます。初心者が出会いやすいものを挙げておきます。
| 理由の表記 | どういう状態か |
|---|---|
| URL に noindex が指定されています | ページに「検索に出さないで」という指示(noindex)が付いている |
| URL が robots.txt によってブロックされています。 | クローラー(ページを集めて回るGoogleのプログラム)の立ち入りを禁止している |
| 重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません | 似たページが複数あり、Googleが別のページを代表に選んだ |
| 検出 - インデックス未登録 | Googleはページの存在を知っているが、まだ読みに来ていない |
| [クロール済み] - インデックス未登録 | 読みに来たが、まだ登録していない |
大事なページがこの表に入っていたら、原因を調べます。理由ごとの調べ方は「ページが検索に出ない理由チェックリスト」でまとめています。
修正が済んだら、該当する理由の画面から「修正を検証」を押すと、Googleに再確認を頼めます。検証には時間がかかるので、押したあとは気長に待ちましょう。
5. 画面3:URL 検査ツール
3つ目は、1つのページを詳しく調べる URL 検査ツールです。ページ インデックス登録レポートがサイト全体の健康診断だとすれば、URL 検査ツールは1ページずつの精密検査にあたります。
使い方
使い方は単純です。Search Consoleの画面上部にある検査用の検索バーに、調べたいページのURLを丸ごと入力します。調べられるのは、いま開いているプロパティの中のURLだけです。
結果には、主に次のどちらかが表示されます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| URL は Google に登録されています | 検索結果に表示される条件を満たしている。ただし、表示が保証されるわけではない |
| URL が Google に登録されていません | このままでは検索結果に表示されない |
「公開 URL をテスト」を押すと、いま公開されているページをGoogleがその場で読み込めるかを試せます。直したばかりのページの確認に便利です。
「インデックス登録をリクエスト」の注意点
検査結果の画面には「インデックス登録をリクエスト」というボタンがあります。公開したページや直したページを、Googleに見に来てもらうよう頼む機能です。
便利ですが、3つ注意点があります。
- リクエストしても、登録されるとは限りません
- 1日に送れる回数には上限があります
- 登録までには時間がかかります。ヘルプには最大で1〜2週間ほどとあります
たくさんのページをまとめて知らせたいときは、ボタンを何度も押すのではなく、サイトマップ(サイト内のページの一覧ファイル)を送信します。サイトマップの考え方は「XMLサイトマップ戦略2026」で解説しています。
6. 最初の1時間の使い方
3つの画面の役割を押さえたところで、最初の1時間の使い方をまとめます。データがたまるまで数日かかるので、実際には「登録の日」と「数日後」の2回に分けて進めます。
| 時間 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1日目 0〜15分 | プロパティを追加し、所有権を確認する | 「確認」が完了したか |
| 数日後 15〜35分 | 検索パフォーマンス レポートを開く | 過去3か月の「クエリ」と「ページ」の上位 |
| 35〜50分 | ページ インデックス登録レポートを開く | 重要なページが「未登録」に入っていないか |
| 50〜60分 | 気になるページを URL 検査ツールで調べる | 「URL は Google に登録されています」と出るか |
私が新しくサイトを任されたときは、検索パフォーマンスで見つけた上位のページを、そのまま URL 検査ツールにかけるようにしています。よく見られているページに問題がないかを先に確かめておくと、安心して次の作業に移れるからです。
その先に見る画面
慣れてきたら、AI Overviews(検索結果の上部に出るAIの回答)やAIモードでの表示回数を見られる「生成AIパフォーマンスレポート」も開いてみてください。見方は「Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」の見方」で解説しています。
なお、このレポートでは「どの検索語でAI Overviewsに出ているか」は分かりません。キーワード単位で確かめたい場合は、LinkSurgeのAIO表示キーワード分析のように、ドメインを入れて表示キーワードを一覧にする方法があります。
7. よくある誤解・失敗例
初めてSearch Consoleを触った方から、私がよく相談を受けるつまずきを挙げておきます。
誤解1:登録した当日にデータがないのは失敗だ
データが表示されるまでには数日かかります。所有権の確認が完了していれば、数日待ってから開き直してください。
誤解2:未登録のページがあるのはすべて問題だ
先ほど見たとおり、すべてのページが登録される必要はありません。重複ページや、検索に出さなくてよいページが未登録になっているのは正常です。慌てて全ページを登録しようとすると、かえって作業が増えます。
失敗1:確認用のタグやファイルを消してしまう
サイトのリニューアルやテーマの変更で、所有権の確認に使ったタグやファイルが消えることがあります。確認用のタグやファイルがなくなると、猶予期間のあとで権限が失われます。サイトを作り直すときは、確認用のタグを引き継ぐ作業をチェックリストに入れておきましょう。
失敗2:「インデックス登録をリクエスト」を毎日押し続ける
ボタンを押しても登録が保証されるわけではなく、1日の回数にも上限があります。ページの中身や、noindex などの設定に問題がないかを確かめるほうが先です。
失敗3:平均掲載順位だけを見て一喜一憂する
平均掲載順位は、さまざまな検索語の順位を平均した数字です。新しい検索語で表示されはじめると、順位が下がったように見えることもあります。数字の読み方は次の記事で扱います。

LinkSurge
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確認チェック
Q1. ドメイン プロパティの所有権を確認できる方法は何ですか?
答え:DNSレコード(ドメイン名プロバイダ)による確認だけです。HTML ファイルやHTML タグは、URL プレフィックス プロパティでのみ使えます。
Q2. ページ インデックス登録レポートに「未登録」のページがありました。すぐに直すべきですか?
答え:すべてを直す必要はありません。重要なページが含まれていないか、未登録の理由が正当かを確かめ、問題がある場合だけ対応します。
Q3. 公開したページがGoogleに登録されているかを1ページだけ確かめたいとき、どの画面を使いますか?
答え:URL 検査ツールです。画面上部の検索バーにURLを入力すると、登録されているかどうかと、問題の有無が表示されます。
よくある質問(FAQ)
Search Consoleは無料ですか?
無料です。Googleアカウントがあれば、自分が管理するサイトを登録して使えます。登録したサイトのデータだけが表示され、ほかのサイトのデータは見られません。
Search Consoleは毎日見る必要がありますか?
毎日見る必要はありません。Googleの公式ガイドは、月に1回程度確認すればよいとしています。重大な問題が見つかった場合は、登録したメールアドレスに通知が届きます。
登録してからデータが表示されるまで、どのくらいかかりますか?
ヘルプによると、データは数日後から表示されはじめます。データの収集はプロパティを追加した時点から始まっているため、所有権の確認が済んでいれば待つだけで構いません。
Search ConsoleとGoogle アナリティクスの違いは何ですか?
Search Consoleは、Google検索の結果での表示やクリックを測る道具です。Google アナリティクスは、サイトに来た人がサイト内でどう行動したかを測る道具です。測っているものが違うため、クリック数とセッション数は一致しません。
まとめ:まず登録だけ済ませ、数日後に3つの画面を開く
今日やることは、プロパティの追加と所有権の確認だけです。数日たったら、検索パフォーマンス、ページ インデックス登録、URL 検査の順に開いてみてください。最初は「どのページが見られているか」「大事なページが登録されているか」が分かれば十分です。
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