自社ブランドはAIに「言及」されているか — AI Overviews・ChatGPTでの言及を数える方法【初心者向け】

目次
この記事の結論:AIの回答に「名前が出ているか」は、リンクとは別に数える
「AIに引用されているかは調べたけれど、うちの社名はAIの回答に出てくるのだろうか」。AI Overviewsの表示キーワードを調べた方から、次によくいただく質問です。AIの回答には、ページへのリンク(引用)とは別に、回答の文章そのものにブランド名が出てくること(言及)があります。要点は次の4つです。
- 「言及」と「引用」は別物 — 言及は回答の文章に名前が出ること、引用は参考にしたページとしてリンクされることです。言及されてもリンクされないことも、その逆もあります
- 数だけでなく「どう書かれているか」を見る — 言及には、好意的なものだけでなく、古い情報や否定的な文脈も含まれます。件数とあわせて回答の中身を読むことが大切です
- 最初に見る数字は3つ — 言及の件数、その質問がどれだけ検索されているか(AI検索ボリューム)、引用元になっているサイトの数です
- LinkSurgeのAIOブランドメンションなら、ブランド名を入れるだけで一覧にできる — AI OverviewsとChatGPTの回答から、自社ブランドが出てくる質問と回答全文、引用元をまとめて確認できます
以下では、言及と引用の違い、なぜ言及を確かめるのか、見るべき数字、LinkSurgeでの手順、結果を見たあとにやることの順に見ていきます。
1. 「言及」と「引用」の違い

AIの回答で自社が登場する形は、大きく2つあります。
| 形 | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| 言及(メンション) | 回答の文章の中に、ブランド名や商品名が出てくる | 「年会費無料のカードなら、〇〇カードが候補になります」 |
| 引用(サイテーション) | 回答の根拠として、自社のページがリンクされる | 回答の横や下に、自社サイトの記事へのリンクが並ぶ |
この2つは、いつも一緒に起きるわけではありません。自社のページはリンクされていないのに、比較サイトや口コミの情報をもとに自社の名前が回答に出てくることがあります。逆に、自社の解説記事がリンクされていても、回答の文章には自社の名前が出てこないこともあります。
どのキーワードで自社のページが引用されているかは、LinkSurgeのAIO表示キーワード分析で調べられます。この記事では、もう一方の「言及」を扱います。
2. なぜ言及を確かめる必要があるのか
「おすすめの〇〇は?」「〇〇と△△の違いは?」のような質問に、AIはブランド名を挙げて答えます。ここで自社の名前が出てくるかどうかは、検討の候補に入れてもらえるかどうかに直結します。
専門家130人超がGoogleのAI検索での選ばれやすさを採点したZyppyの調査(2026年9月)では、「LLMの記憶にあるブランド・エンティティ」が+2.08と、13項目中3位でした。AIがそのブランドを知っているかどうかが、回答に登場するかを左右すると専門家は見ています。
もう1つの理由は、自社がどう書かれているかを知るためです。AIの回答は、自社サイトだけでなく、比較サイト、口コミ、Q&Aサイトなどの情報をもとに作られます。古い料金や、すでに改善した不満がそのまま書かれていることもあります。どのサイトが情報源になっているかは「UGC × AI検索引用戦略」でも解説しています。
3. 最初に見るべき3つの数字と「文脈」
言及を調べるときは、まず次の3つの数字を見ます。
| 数字 | 意味 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 総メンション数 | 条件に合う言及の件数 | 競合と比べて多いか少ないか |
| AI検索ボリューム | その質問が月にどれくらい検索されているかの推定の合計 | どれだけの人がその回答を目にする可能性があるか |
| 引用元ドメイン数 | 回答の参考にされたサイトの数 | 自社以外のどんなサイトが情報源になっているか |
ただし、数字だけで判断しないでください。言及が多くても、その中に否定的な書き方や古い情報が含まれていれば、良い状態とは言えません。件数を確かめたら、AI検索ボリュームの大きい質問から順に、回答の中身を読んでいきます。
4. LinkSurgeのAIOブランドメンションで調べる手順
ここからは、LinkSurgeの「AIOブランドメンション」を使った手順を紹介します。AIの回答を大量に集めたデータの中から、指定したブランド名やドメインが出てくる質問と回答を探し出す機能です。機能の全体像は、AIOブランドメンションの機能紹介ページでも紹介しています。
ステップ1:クイック分析か、プロジェクトかを選ぶ
まず、その場で1回調べる「クイック分析」か、条件を保存しておく「プロジェクト」かを選びます。同じ条件で繰り返し調べるなら、プロジェクトを作っておくと便利です。
ステップ2:調べる言葉と範囲を決める
調べたいブランド名・商品名、またはドメインを入れます。
- キーワード:どこに含まれるものを探すかを選べます。「回答に含む」(おすすめ)、「質問に含む」、「質問または回答に含む」の3つです
- ドメイン:「すべて」「引用元」「検索結果」から範囲を選べます
- 除外キーワード:ブランド名が一般的な言葉と同じ場合は、関係のない言及を除外できます
ステップ3:対象のAIと国・言語を選ぶ
| 対象 | 国・言語 |
|---|---|
| Google AI Overviews | 日本・日本語(ほかの国・言語も選べる) |
| ChatGPT | 米国・英語のみ |
ChatGPTを選ぶと、国と言語は自動で米国・英語になります。日本語の回答を調べられるのは、現時点ではGoogle AI Overviewsです。
ステップ4:結果を見る

分析が終わると、次の情報が表示されます。
- 総メンション数・AI検索ボリューム・引用元ドメイン数:3章で紹介した3つの数字
- AI検索ボリュームの多い質問:どんな質問で自社が回答に出てくるか
- 引用元のトップドメイン:回答の参考にされているサイト
- メンションの一覧:質問、リンク付きの回答全文、引用元、その質問の月間AI検索ボリュームを1件ずつ確認できます
結果をもとにAIが「露出ステータス」「重要な発見」「戦略的インサイト」「アクションプラン」をまとめる機能や、結果について質問できる「AIに質問」も使えます。
消費ポイント
| 内容 | 消費ポイント |
|---|---|
| 分析(AI検索ボリュームの多い順に最大100件) | 100ポイント |
| 次の100件を取得 | 100ポイント |
| 該当する言及が0件だった場合 | 20ポイント |
結果は12時間のあいだ履歴から見直せます。あとで細かく見たい場合は、CSVでダウンロードしておきましょう。

LinkSurge
linksurge.jp
SEO・AIO・GEO統合分析プラットフォーム。AI Overviews分析、SEO順位計測、GEO引用最適化など、生成AI時代のブランド露出を最大化するための分析ツールを提供しています。
5. 結果を見たら、次にやること
1. 競合のブランド名でも同じ分析をする。 自社だけを見ても、多いのか少ないのかは分かりません。同じ条件で競合を調べ、自社は出てこないのに競合が出てくる質問を探します。そこが、いちばん伸びしろのある場所です。自社と競合の回答で、どのサイトが情報源として引用されているかを比べる方法は「競合はAI検索でどれだけ引用されているか」で解説しています。
2. 否定的な書き方や古い情報を見つけたら、情報源を確かめる。 回答の引用元を開き、どのページの情報がもとになっているかを確かめます。自社サイトの情報が古ければ更新し、比較サイトなどの情報が古ければ、掲載元に更新を依頼できないか検討します。自社サイトのどのページがAIの回答の情報源になっているかは「AIに拾われているのはどのページか」で調べ方を解説しています。
3. 月に1回、同じ条件で調べる。 プロジェクトを作っておけば、同じ条件で繰り返し分析できます。総メンション数と、どんな質問で出てくるかの変化を記録しておくと、取り組みの効果が見えるようになります。
6. 注意点
- 集められたAIの回答をもとにしたデータです。 いま同じ質問をAIにしたときの回答と、完全には一致しないことがあります
- ChatGPTは米国・英語の回答が対象です。 日本語の回答を調べるなら、Google AI Overviewsを選んでください
- 言葉が一致したものを探す仕組みです。 一般的な言葉と同じブランド名は、関係のない言及が混ざることがあります。除外キーワードで絞り込んでください
- AI検索ボリュームは推定値です。 実際に回答を見た人の数そのものではなく、影響の大きさの目安として使ってください
よくある質問(FAQ)
AIの回答での「言及」と「引用」は何が違いますか?
言及は、AIの回答の文章の中にブランド名や商品名が出てくることです。引用は、回答の根拠として自社のページがリンクされることです。自社のページはリンクされていないのに名前が出てくることも、その逆もあるため、両方を別々に確かめることをおすすめします。
日本語のChatGPTの回答も調べられますか?
LinkSurgeのAIOブランドメンションでは、ChatGPTは米国・英語の回答が対象です。日本語の回答を調べる場合は、Google AI Overviewsを選んでください。
メンション数が多ければ、良い状態と言えますか?
とは限りません。言及には、好意的なものだけでなく、否定的な書き方や古い情報も含まれます。件数を確かめたら、AI検索ボリュームの大きい質問から順に回答の中身を読み、どう書かれているかを確認してください。
AIOブランドメンションには何ポイントかかりますか?
1回の分析で100ポイントです。AI検索ボリュームの多い順に最大100件を取得し、次の100件を見る場合はさらに100ポイントかかります。該当する言及が0件だった場合は20ポイントです。
まとめ:リンクだけでなく、「名前が出ているか」と「どう書かれているか」を見る
AIの回答で自社が登場する形は、リンク(引用)だけではありません。回答の文章に名前が出てくる「言及」は、検討の候補に入れてもらえるかどうかに直結します。そして、その言及がどう書かれているかは、自社サイト以外の情報源にも左右されます。
まずは自社のブランド名で一度調べ、どんな質問で、どう書かれているかを読んでみてください。次に競合のブランド名で同じ分析をすると、伸ばすべき質問が見えてきます。
LinkSurgeのAIOブランドメンションでは、ブランド名やドメインを入れるだけで、AIの回答に自社が出てくる質問、回答全文、引用元をまとめて確認できます。


