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E-E-A-Tとは — 「誰が書いたか」が問われる理由と、今日からできる見せ方

緒方亜朗2026-10-1318分で読了
初心者向け
SEO入門
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E-E-A-Tとは — 「誰が書いたか」が問われる理由と、今日からできる見せ方

この記事の結論:E-E-A-Tは「点数」ではなく、読者に信頼してもらうための考え方

「E-E-A-Tを上げないと順位が上がらない」。SEOの話をしていると、こんな言い方をよく耳にします。私もWeb担当になったばかりの方から「E-E-A-Tの数値はどこで見られますか?」と聞かれたことがあります。結論から言うと、そんな数値はありません。要点は次の4つです。

  1. E-E-A-Tは4つの言葉の頭文字 — Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略です。Googleが「良いコンテンツ」を見分けるときの考え方を表した言葉で、Googleの公式ドキュメントにも登場します
  2. いちばん大事なのは信頼性 — Googleは公式ページで「中でも、信頼性は最も重要なもの」と書いています。経験や専門性があっても、信頼できないページは評価されません
  3. E-E-A-Tそのものはランキング要因ではない — Googleは、E-E-A-T自体は順位に直接影響する要因ではないと明言しています。ただし、E-E-A-Tが優れたコンテンツを見分けるために、さまざまな要素の組み合わせを使っているとも説明しています
  4. やることは「誰が・どのように・なぜ書いたか」を読者に見せること — 著者名を正しく載せる、体験や根拠を本文に書く、運営者情報を整える。特別な裏技ではなく、読者が「この情報は信じていいか」を判断できる材料を出すことが中心です

以下では、4つの言葉の意味、E-E-A-Tの出どころ、「誰が書いたか」が問われる理由、今日からできることの順に見ていきます。


1. E-E-A-Tとは何か — 4つの言葉を一言で

E-E-A-T(イー・イー・エー・ティー)は、Googleが「質の高いコンテンツ」を考えるときに使う4つの観点をまとめた言葉です。最初に、それぞれを一言で言い換えておきます。

頭文字英語日本語一言でいうと
EExperience経験書いた人が、その話題を実際に体験しているか
EExpertise専門性書いた人に、その話題に必要な知識や技能があるか
AAuthoritativeness権威性その分野で「ここを見れば確か」と知られた情報源か
TTrustworthiness信頼性内容が正確で、正直で、安全で、頼りにできるか

4つの言葉を身近な例で考える

Googleの検索品質評価ガイドライン(後で説明する、評価者向けの手引き)には、分かりやすい例が載っています。

  • 経験:商品レビューなら、実際にその商品を使った人のレビューと、使っていない人の「レビュー」のどちらを信じるか
  • 専門性:家の電気配線の直し方なら、腕のいい電気工事士の助言と、配線の知識がない古民家好きの助言のどちらを信じるか
  • 権威性:パスポートの更新方法なら、政府の公式ページがただ1つの公式な情報源になる

こうして並べると、E-E-A-Tは特別な概念ではないことが分かります。私たちが普段、口コミや専門家の話を聞くときに無意識にやっている「この人の話は信じていいか」の判断を、言葉にしたものだと考えると理解しやすいはずです。

いちばん大事なのは「信頼性」

4つのうち、Googleがはっきり「最も重要」と書いているのが信頼性です。検索品質評価ガイドラインでは、信頼性をE-E-A-Tの中心に置き、残りの3つは信頼性を判断する材料だと位置づけています。

同じガイドラインには、少し皮肉の効いた例があります。金融詐欺のページは、たとえ書き手が経験豊富な「詐欺の専門家」であっても、信頼できないためE-E-A-Tは低い、というものです。経験や専門性がいくら高くても、信頼を損なえば意味がない。この順番を押さえておくと、E-E-A-Tの話で迷いにくくなります。

参考・引用: 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 - Google 検索セントラル Search Quality Rater Guidelines(2025年9月11日版) - Google


2. E-E-A-Tはどこから来た言葉か — 検索品質評価ガイドラインの位置づけ

E-E-A-Tの話には、必ず「検索品質評価ガイドライン」という資料が出てきます。ここを誤解すると、E-E-A-Tを「順位を決める点数表」だと思い込んでしまうので、少していねいに説明します。

検索品質評価者とは?

Googleには、検索品質評価者(クオリティ・レーター)と呼ばれる人たちがいます。実際の検索結果を見て、Googleのアルゴリズム(順位を決める計算の仕組み)が適切な結果を出せているかを評価する役割です。その評価者が使う手引きが、検索品質評価ガイドライン(英語では Search Quality Rater Guidelines)です。

このガイドラインは英語のPDFで公開されていて、私が確認した時点の最新版は2025年9月11日付でした。E-E-A-Tという言葉は、もともとこのガイドラインの中で使われてきたものです。2022年12月には、それまでの「E-A-T」に経験(Experience)の「E」が加わり、今の形になりました。

評価者の評価は、順位に直接使われない

ここがいちばん大事なポイントです。Googleは公式ページで次のように説明しています。

  • 検索品質評価者は、ページの掲載順位を制御できない
  • 評価者のデータが、ランキングのアルゴリズムで直接使われることもない
  • 評価者のデータは、飲食店で客が記入するアンケートのようなもので、Googleのシステムがうまく機能しているかを確かめるために使う

ガイドライン自身も、1件の評価が特定のページの表示順を直接変えることはないと書いています。ウェブ上のすべてのページを人が1つずつ評価するのは不可能だから、という理由です。

それでもE-E-A-Tを知っておくべき理由

では、E-E-A-Tは気にしなくていいのか。そうではありません。Googleは、E-E-A-Tそのものはランキング要因ではないとしたうえで、E-E-A-Tが優れたコンテンツを見分けられるような要素の組み合わせを使うことは有効だと説明しています。

つまり、E-E-A-Tは「Googleのシステムが目指している方向」を言葉にしたものです。評価者の手引きは、その方向に検索結果が向かっているかを確かめる物差しにあたります。点数を上げる対象ではなく、目指す方向を知るための地図として読むのが正確です。

検索エンジンが順位を付けるまでの全体の流れは「検索エンジンはどう動くのか」で解説しています。

参考・引用: 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 - Google 検索セントラル 品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加 - Google 検索セントラル ブログ Search Quality Rater Guidelines(2025年9月11日版) - Google


3. なぜ「誰が書いたか」が問われるのか

E-E-A-Tの位置づけを押さえたところで、本題の「誰が書いたか」に進みます。

読者は、書き手が分からない情報を判断できない

ネット上には同じテーマの記事が無数にあります。内容がほとんど同じに見えるとき、読者が頼りにするのは「誰が、どんな立場で書いたか」です。病院の口コミでも、通っている患者の声なのか、関係のない人の書き込みなのかで、受け取り方はまったく変わりますよね。

Googleも同じ考え方をしています。公式ページでは、コンテンツを「誰が(Who)・どのように(How)・なぜ(Why)」作ったかを自問するよう勧めています。

問いGoogleが勧めていること
誰が(Who)著者が誰かを明確にする。読者が著者情報を期待するページには、署名(バイライン)など正確な著者情報を載せる
どのように(How)どう作ったかを伝える。商品レビューならテストの方法や結果を示す。AIなどの自動化を使ったなら、読者が「どう作られたのか」と思いそうな場面では開示する
なぜ(Why)検索順位を上げるためではなく、読者の役に立つために作っているか

「経験」が加わった理由

2022年12月にExperienceが加わったとき、Googleは経験の例として、実際に製品を使っている、実際にその場所を訪れている、人が体験したことを伝えている、といったものを挙げました。話題によっては、資格を持つ専門家より、実際に体験した人の情報のほうが役に立つことがあるからです。

面白いのは、この変化が「専門家でなければ書いてはいけない」という空気を和らげた点です。旅行記、商品の使用感、趣味の手順など、体験そのものが価値になる話題はたくさんあります。逆に言えば、体験していないのに体験したように書くことは、信頼性をいちばん損なうやり方になります。

自分たちのことを、どこで判断されるのか

検索品質評価ガイドラインでは、評価者がE-E-A-Tを判断する材料として、次の3つを挙げています。

  1. サイトや書き手が自分について書いていること — 「運営者情報」や著者プロフィールのページ
  2. ほかの人がサイトや書き手について書いていること — 第三者のレビュー、ニュース記事、紹介など
  3. ページの中で見えるもの — 本文そのもの、レビューやコメント欄など

2つ目の「ほかの人がどう書いているか」は、自分だけではコントロールできません。だからこそ、1つ目と3つ目、つまり自分で整えられる部分を正直に、きちんと出しておくことが出発点になります。2つ目と関係の深い「被リンク」の考え方は「被リンクとは何か」で説明しています。

参考・引用: 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 - Google 検索セントラル 品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加 - Google 検索セントラル ブログ Search Quality Rater Guidelines(2025年9月11日版) - Google


4. 今日からできる「E-E-A-Tの見せ方」

ここまでの内容を、サイト運営の作業に落とし込みます。どれも費用はかからず、今日から始められるものです。

著者と運営者を正しく見せる

  • 記事に著者名を載せる — 読者が「誰が書いたのか」を知りたくなる記事には、署名を入れます。プロフィールページへのリンクもあると親切です
  • 著者プロフィールに、その話題との関わりを書く — 肩書きを盛る必要はありません。「何年この仕事をしているか」「何を実際に試してきたか」を具体的に書きます
  • 運営者情報・問い合わせ先を用意する — 会社名や連絡先が分からないサイトは、それだけで信頼の判断材料が欠けます
  • 架空の著者を作らない — Googleは、虚偽の著者情報を使わないよう明記しています。AIで作った顔写真や架空の経歴で専門家に見せかけることは、欺瞞として扱われます

本文で「経験」と「根拠」を見せる

  • 自分で試したこと・見たことを書く — 写真、手順、結果、うまくいかなかった点まで書くと、体験していることが伝わります
  • 数字や事実には出典を付ける — 公的機関や公式ドキュメントなど、読者が自分で確かめられる情報源を示します
  • 作り方を説明する — 比較記事なら比べた条件、調査記事なら調べた期間や方法を書きます

公開前に「信頼を損なう要素」を取り除く

  • 事実の誤りがないか確かめる — AIを使って下書きした場合は特に、数値や固有名詞を元の資料と照合します
  • タイトルや見出しが大げさでないか — 本文に書いていないことを約束するタイトルは、読者の信頼を裏切ります。タイトルの考え方は「titleとmeta descriptionの役割」で解説しています

Googleの品質基準とAIで記事を作るときの公開前チェックは「Googleが品質の4つの基準を明文化」で詳しくまとめています。

参考・引用: 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 - Google 検索セントラル


5. よくある誤解・失敗例

E-E-A-Tは言葉だけが独り歩きしやすく、現場では次のような誤解をよく見かけます。

誤解1:「E-E-A-Tのスコアを上げれば順位が上がる」

E-E-A-Tのスコアは存在しません。Googleは、E-E-A-Tそのものはランキング要因ではないと明言しています。「E-E-A-T対策で順位が○位上がる」といった説明を見かけたら、根拠を確かめたほうが安全です。

誤解2:「評価者に低く評価されると、順位が下がる」

評価者は掲載順位を制御できず、評価者のデータもランキングのアルゴリズムで直接は使われません。評価者は、検索の仕組み全体がうまく動いているかを確かめる役割です。

誤解3:「有名な専門家の名前を借りれば大丈夫」

監修者の名前だけを載せて、実際には内容を確認していない。こうした見せかけは、信頼性の考え方と正反対です。名前を載せる人には、実際に内容を見てもらいましょう。

誤解4:「資格がないと記事を書いてはいけない」

すべての話題に資格が必要なわけではありません。商品の使用感や旅行の体験談のように、実際に体験した人の情報がいちばん役に立つ話題もあります。ただし、お金や健康のように間違いが大きな損害につながる話題は別です。この線引きは「YMYLとは」で解説しています。

誤解5:「著者プロフィールを作ったから、もう終わり」

プロフィールは出発点にすぎません。本文が他のサイトの言い換えだけなら、著者名があっても読者の役には立ちません。体験や独自の情報を本文に書くことが、プロフィールより先にあります。


6. 自分のサイトで確かめるには

E-E-A-Tは数値で測れないので、「読者が判断できる材料が出ているか」を項目ごとに確かめるのが現実的です。まずは次の3点を自分のサイトで見てみてください。

  1. 主要な記事に著者名があり、プロフィールにその話題との関わりが書かれているか
  2. 運営者情報と問い合わせ先が、どのページからもたどれるか
  3. 数値や事実に出典があり、体験や独自の情報が本文に入っているか

AI検索が広がっても、この3点の大切さは変わりません。私自身、自社ブログの記事を見直すときは、まず著者と出典の欄から確かめるようにしています。記事の構造面も一緒に見たい場合、LinkSurgeのGEO引用最適化分析では、記事がAIに引用されやすい構造になっているかを診断できます。

また、3章で触れた「ほかの人がどう書いているか」は、AIの回答の中で自社がどう語られているかにも表れます。LinkSurgeのAIOブランドメンションを使うと、AIの回答で自社の名前が出ている質問を確認できます。ブランドとして認識されることの意味は「エンティティ権威がAI検索可視性を決める」で詳しく扱っています。

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確認チェック

問1:E-E-A-Tの4つのうち、Googleが「最も重要」としているのはどれでしょう?

答え:信頼性(Trustworthiness)です。経験・専門性・権威性は、信頼できるかどうかを判断するための材料という位置づけです。

問2:検索品質評価者がページを低く評価すると、そのページの順位は下がりますか?

答え:下がりません。評価者は掲載順位を制御できず、評価データもランキングのアルゴリズムで直接は使われません。

問3:E-E-A-Tを伝えるために、今日すぐできることを1つ挙げてください。

答え:たとえば、記事に正確な著者名を載せ、プロフィールにその話題との関わりを書くことです。運営者情報の整備や、事実への出典付けも同じくすぐ始められます。


よくある質問(FAQ)

E-E-A-Tとは何の略ですか?

Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字です。Googleが質の高いコンテンツを考えるときの観点をまとめた言葉で、4つの中では信頼性が最も重要とされています。

E-E-A-TはGoogleのランキング要因ですか?

E-E-A-Tそのものは、順位に直接影響するランキング要因ではありません。ただしGoogleは、E-E-A-Tが優れたコンテンツを見分けるために、さまざまな要素の組み合わせを使っていると説明しています。

検索品質評価ガイドラインとは何ですか?

Googleが検索品質評価者のために公開している手引きです。評価者は実際の検索結果を見て、Googleのシステムが適切な結果を出せているかを評価します。評価データは順位を直接決めるものではなく、システムの改善状況を確かめるために使われます。

個人ブログでもE-E-A-Tは関係ありますか?

関係あります。個人ブログでも、実際に体験したことを具体的に書き、誰が書いているかを明らかにすることで、読者が信頼できるかを判断しやすくなります。体験そのものが価値になる話題では、個人の記録が強みになります。


まとめ:「誰が・どのように・なぜ」を読者に見えるようにする

E-E-A-Tは、点数を上げる対象ではなく、読者に信頼してもらうための考え方です。最初の一歩として、アクセスの多い記事から順に、著者名・出典・体験の記述がそろっているかを1本ずつ確かめてみてください。

次に読む記事は、E-E-A-Tの水準がいちばん厳しく問われる話題を扱う「YMYLとは — お金・健康の記事に求められる水準」です。外部からの評価と関係の深いリンクの話は「被リンクとは何か」で解説しています。シリーズ全体の読む順番は「SEO・GEO・AIO 入門カリキュラム」、言葉に迷ったときは「SEO用語集」をご覧ください。

LinkSurgeのGEO引用最適化分析では、記事がAIに引用されやすい状態になっているかを診断し、直すべき点を確認できます。

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